【ジャパンカップ 2025 予想】異端の末脚か、王道の総合力か。東京2400の真理を問う一戦

11R(メインレース)予想

ジャパンカップとは、毎年思う。

極限に近い総合力の勝負であり、紛れの少ない東京2400の舞台で“正しい強さ”が可視化されるレース。

瞬発力だけでも、先行力だけでも足りない。
道中の緩急に耐える体力、直線でのギアチェンジ、トップスピードの維持力。
すべてが高水準で求められる「完成度」比べのようなレースだ。

今年も、その本質は変わらない。
ただし――今年は主役が明確に1頭浮き上がっている。

それが、本命 ◎クロワデュノール だ。
この馬が「本当に東京2400で最強なのか?」
その答えを今日、目の前で確かめたい。


  • ① 馬場
  • ② 展開
  • ③ 勝つために必要な能力

この3本柱で整理していく。

① 馬場 — 高速寄りの標準。決め手が問われるが立ち回りも死なず

今週の東京芝は「速いけど、異常な高速ではない」。

  • 時計 → 速め
  • 直線 → 外も伸びすぎないが差さる傾向
  • 内 → 完全には死んでいない

“決め手がある馬が素直に伸びる馬場” と判断。
クロワデュノールには理想的。

② 展開 — L5勝負。L3で一気にギアが問われる

今年は逃げ馬不在で、ペースは平均~ややスロー想定。

ただし、

  • カランダガン
  • ダノンデサイル

この2頭が番手から押し上げるため、実質的にはL5ロングスパート戦になりやすい。

ポイントは以下の通り:

  • L5でジワっと加速
  • L3でギアが一段上がる

この形はクロワデュノールにとって最も望ましい展開だ。

③ 勝つために必要な能力

今年のJCで勝ち切る能力は以下の3つ:

  1. 5〜6Fのロングスパート持続力
  2. L3のギアチェンジ(加速の速さ)
  3. トップスピードの長い維持(最後の1000m勝負)

この3点を高水準で備える馬は限られており、該当するのは:

  • クロワデュノール
  • カランダガン
  • マスカレードボール(展開次第)

◎ クロワデュノール — “末脚の正しさ” が証明される日

この馬の最大の武器は、ラップを見れば一目瞭然。

  • 中盤で脚を使っても最後まで落ちない酸素効率の良さ
  • L3のギアチェンジ性能が現役トップクラス
  • 東京2400との抜群の親和性

弱点らしい弱点がなく、包まれリスクも今年の展開なら軽減される。

“東京の王道コース”で最も強い末脚を持つ馬。

勝つシナリオが最も自然なのはこの馬だ。

◯ カランダガン — 展開の鍵を握る存在

この馬はロングスパート性能が持ち味。

  • 11秒台のラップを刻む持続質
  • L5押し上げ → L3再加速が得意

クロワデュノールと並んで抜け出す構図は普通にある。

▲ マスカレードボール — 一発がある末脚

どんなレースでも確実に脚を使える安定型。
ただ、以下の3つは本命級2頭に劣る:

  • スタミナ
  • 中盤の緩急耐性
  • トップスピードの持続

ただし、ペースが流れた場合の末脚の破壊力は侮れない。

△ ダノンデサイル — 万能型ゆえの“決め手の壁”

総合力は十分だが、今年のJCは万能型には厳しい。
「80〜85点」の能力値でまとまっており、勝ち切る絵は少し薄い。

とはいえ3着内の安定感は高く、相手には当然必要。

⭐︎ ジャスティンパレス — 古豪の意地

スタミナとロングスパート性能は高いが、今年のL3ギア戦は少し忙しい。
ただし、外差し馬場なら突っ込んでくる可能性も十分。


印馬名

◎クロワデュノール

◯カランダガン

▲マスカレードボール

△ダノンデサイル

⭐︎ジャスティンパレス


今年のジャパンカップは、能力総量ではなく「正しい能力の組み合わせ」が問われる。

  • ロングスパート
  • ギアチェンジ
  • 高速馬場対応
  • 東京2400の適性

これらをもっとも高水準で満たすのが クロワデュノール

本命クロワデュノール — この馬の勝利が、明日の東京に似合う。

以上、明日のジャパンカップの予想でした。

カランダガンが東京芝2400に適性があると判断する最も強い根拠が、ドバイシーマクラシックでの走りだ。

ドバイシーマといえば、各国の一級馬が集まり、緩みのないロングスパート戦になりやすい2400mの世界最高峰レース
ここでカランダガンが見せたパフォーマンスは、単なる一発ではなく、明確な適性の証拠だと考えている。

● ① 中盤から一切緩まず「11秒台後半〜12.0」を刻むタフな流れ

ドバイシーマは日本の宝塚的な持続戦になりやすく、実際に今年も中盤でほとんど緩みがなかった。
カランダガンはその流れの中でもバテず、むしろL4〜L2で再加速に応じる形で長く脚を使ってきた。

これは今の東京2400で問われる「L5戦 → L3ギア」の構造と非常に近い。

● ② ハイレベルな持続戦で“最後まで止まらない脚”を使えた

2400mで最も顕著に差が出るのは、残り400〜200m地点の“再加速の有無”だ。
カランダガンはドバイシーマでこの区間にしっかり反応し、トップスピードを短い時間だけでなく、長く保つ走りを見せた。

この強みこそ、今年の東京の馬場(外が伸びる・L3で加速が必要)にジャストフィットする。

● ③ 海外の持続質の芝で好走できる=東京の高速持続戦と相性が良い

一般的に、日本馬は海外のタフな芝(特に中東の持続質)で能力を出し切れないパターンも多い。
だがカランダガンはその中で自分のスタイルを崩さずに堅実に脚を使った

これは裏を返せば、

「タフで緩まない流れ」でこそ力を出せる
= 今の東京2400の“持続質+ギア型”と構造的に相性が良い

ということになる。

以上の理由から、カランダガンは単に展開の恩恵があるだけでなく、舞台適性そのものもかなり高いと判断している。
クロワデュノールに次ぐ位置づけは、この“世界級の持続戦での裏付け”あってこそだ。

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