目黒記念2025出走馬の前走傾向分析 〜どのローテが走るのか?〜

かこたの雑談

2025年6月1日に行われるGII目黒記念(東京芝2500m)は、日本ダービー直後の”裏メイン”として毎年注目を集める長距離ハンデ重賞です。

今回は、今年の目黒記念出走予定馬の前走レースを切り口に、どのローテーション・どのレースからの臨戦馬が馬券になりやすいのか? 逆に消してよい前走はどれか?を徹底考察していきます。

日経賞(GII・中山芝2500m)組

過去10年で【4-1-2-8】という好成績。直近では2022〜2024年で3連勝しており、目黒記念との相性は抜群。距離・時期ともにリンクしており、信頼性の高いステップ。

2025年出走馬:ヴェルミセル、マイネルウィルトス、マテンロウレオ、ハヤヤッコ、ホウオウノーサイド、マキシ

→ 今年もローテとしては信頼。上位人気でなくとも馬券候補。

ハンブルクC(OP・京都芝2400m)組

近年評価急上昇のステップ。過去10年で【2-2-0-7】。特に前走1着」「タイム差なしの2着」「今回人気薄」の組み合わせは連対率100%のデータも。

2025年出走馬:アドマイヤテラ(1着)ニシノレヴナント(2着)、シルブロン(4着)、ダンディズム(8着)

→ 勝ち馬のアドマイヤテラは信頼できる軸候補。ニシノも穴として面白い。

メトロポリタンS(L・東京芝2400m)組

鬼門ローテ。過去10年【0-4-2-34】と勝ち馬ゼロ好走例もわずかに3頭程度。距離が似ていても適性・展開・仕上がりの問題で目黒記念ではなぜか走らない。

2025年出走馬:マイネルクリソーラ(1着)、マイネルカンパーナ(2着)、エンドロール(8着)

→ 一見買いたくなるが注意が必要。特に人気している馬ほど危険

条件戦(3勝クラス)組

3勝クラスからの昇級即通用はややハードル高め。特に直近の烏丸S、館山特別などからの臨戦馬の成績は低調。ただし斤量面での恩恵や勢いを評価され、人気することが多い。

2025年出走馬:サンライズソレイユ(烏丸S 1着)、エセルフリーダ(館山特別 1着)

人気しているサンライズソレイユは過信禁物。展開や馬場に恵まれただけの可能性も。


例えば2022年、メトロポリタンS2着のフライライクバードは9着と凡走。 2021年のゴールドギア(1着→5着)、ウラヌスチャーム(1着→10着)程度。

強いて言うなら、2023年3着のゼッフィーロが0.2秒差の4着と、昨年2着のシュバリエローズの好走ぐらいか。

(ゼッフフィーロはアルゼンチン杯で勝利、香港ヴァースやアミールTの国際レースで2着。シュバリエローズは、京都大賞典とステイヤーズSを好走していることから能力値が高かったのことも忘れないでおきたい。)

マイネルクリソーラに関しては、日経賞5着→メトロポリタンS勝ちという過程があるため、完全に軽視するのは危険だが、人気するのであれば軸で積極的に買いたいとは言い難い。

マイネルカンパーナも上昇度はあるが、目黒記念の壁は高く、穴評価の域。


前走の烏丸Sは確かに好内容だったが、ペースや展開に恵まれた感があり、メンバーレベルも平凡。斤量は軽く、東京芝2500mという持久力勝負に対応できるかは未知数。

条件戦上がりでいきなり目黒記念を制したケースは少なく、過剰人気になっていれば思い切って嫌う判断もアリ。


目黒記念では「位置取りの変化」に注目することも重要な指標となる。 特に、前走で逃げ・先行していた馬が、目黒記念で後方からの競馬になって凡走する例や、逆に差し脚質から積極的に位置を取りに行って好走した例が見られる。

スタートしてすぐ坂を迎える東京2500mでは、ポジションを取る馬がそのまま粘るケースも多く、馬のスタミナ以上に「位置取り戦略」の成否が結果に直結する。

2025年は、アドマイヤテラやマテンロウレオなどが先行志向を見せそうだが、枠順や展開を見て柔軟に立ち回れる馬の方が結果を出しやすい。


目黒記念は、例年平均ペース〜スローで流れ、ラスト1000mのロングスパートが勝敗を分ける「持続力勝負」になる。

このため、前走が「消耗戦(前傾ラップ)」だった馬よりも、「溜めて→ロングスパート型(後傾ラップ)」を経験した馬の方が、東京2500mでのスタミナ比べに強い傾向がある。

日経賞・ハンブルクCなどはその典型で、同じく長距離ながらジワジワ脚を使える馬が目黒記念に適性を見せる。

逆に、条件戦やメトロポリタンSはペースが緩く、瞬発力勝負になりがち。これらからのステップだと、いざ目黒記念のような持続力戦になったときに伸び負けするリスクがある。


以下の3頭は、前走のレース質(ラップ傾向)や位置取り傾向といった観点からも、目黒記念での激走が期待できる“穴候補”だ。

ニシノレヴナント:ハンブルクC組の好データ+前走タイム差なし2着。ハンブルクCは中盤でペースが緩み、終盤にかけて持続的に脚を使う展開で、東京2500mの持久力戦との親和性が高い。前々での立ち回りも可能な馬で、展開が向けば上位争い可能。

マイネルカンパーナ:メトロポリタンS組で不利ローテだが、上がり勝負よりも好位からジワジワ脚を使うタイプ。目黒記念のような“ロングスパート型”に適性を感じさせるレース内容で、軽ハンデと展開次第で浮上の余地。

シルブロン:ハンブルクCで0.5秒差の4着。自身は後方からの競馬だったが、ラップ適性は高く、持続力戦への対応力を見せていた。前走より前めの位置が取れれば一発がある。


  • 買いたいローテ
    • 日経賞 → 適性抜群、信頼度高。
    • ハンブルクC → 特に1着・タイム差なし組は期待大。
  • 軽視したいローテ
    • メトロポリタンS → 過去の傾向が壁。
    • 条件戦(3勝クラス) → 人気先行型の過剰評価注意。

目黒記念は”ハンデ戦”という性質上、人気馬が信用できないこともしばしば。 だからこそ、どこから来た馬か?に注目することで、意外な穴馬が見えてくる。

位置取りとラップ傾向、そしてローテ。これら3つの視点を交差させれば、今年の目黒記念で光る馬が見えてくるはずだ。

ぜひ、予想に役立ててほしい。

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